10月14日(火)に、ドローン減災士協会長野支部として小諸市様と「災害時等におけるドローンを活用した支援活動等に関する協定」を締結し、調印式を執り行いました。

本協定では、災害発生時におけるドローンを用いた被災状況の把握、物資輸送、避難支援等の協力体制に加え、平常時の防災啓発活動や人材育成への協力などの事項が定められています。

現在、災害時にドローンを情報収集や物資輸送に活用する例が少しずつ増加しており、防災・減災活動におけるドローン活用に対する関心は高まっています。
また、令和7年2月に長野県によって行われた調査では、災害時における孤立可能性集落は県内に53市町村952箇所、小諸市には5箇所あると発表しています。

今回小諸市様と協定を結ぶことにより、有事の際の対応はもちろんのこと、平常時からも防災啓発や人材育成を行うことによって防災・減災活動に貢献していけたらと考えています。

そして、本協定の調印式のあとは、ご出席の皆様方に災害時に活躍するドローンの飛行デモをご覧いただきました。
あいにくの天気でしたが、むしろ機体の防水性能をアピールする良い機会になりました!

まずはスピーカードローン(機体:DJI Matrice350RTK)です。上空からでも鮮明に音声を聞き取ることができます。
災害時には、避難誘導やコミュニケーションツールとして活躍することが期待されます。
小泉市長にもスピーカーに声を吹き込む体験をしていただき、リアルタイムで広範囲に音声を届けることができることを確認していただきました。

続いては赤外線カメラ・サーチライト搭載ドローン(機体はこちらもDJI Matrice350RTK)です。
中央写真の左画面のように、周囲との温度差で、人を見つけやすくすることができます。
また、赤外線カメラ・可視カメラともにズーム力に優れているため、上空から人を捜索する際などに活躍します。

最後に物資搬送用ドローン(機体:DJI FlyCart30)による物資搬送のデモを行いました。
この日は水2L×6本の箱を2箱、計約24kgの荷物を運び、その安定性の高さを見ていただくことができました。
有事の際も、孤立地域等に緊急の支援物資を運ぶことができます。

以上、調印式と飛行デモの様子をお伝えしました!


有事の際に迅速にドローンを活用するには、平常時にルート構築をしておくことや、住民の皆様のドローンに対する理解を得ることなど、事前の準備が必要不可欠です。
協定の締結をひとつのきっかけにして、こうした平時の活動の充実も図っていきたいと思います。